ようこそ加西市国際交流BLOGへ!
加西市には約800人の外国人の方がお住まいです。
国籍にとらわれず、お互いを理解しながら、国境を越えたつながりがたくさん生まれますように★★★
そんな思いを込めて活動している事務局からのインフォメーションをお届けします。(^ー^* )
2012/10/12 (Fri)
~ Episode1 ~
『こころ温まるストーリー』
10月に入ったある日、ある外国人の青年が事務所にやってきました。よく顔を見せに来てくれるのですが、その日は何か伝えたいことがある様で、私を待っていました。いつものようにたわいもない話をしていると、その青年が「日本で犬とはどんな意味ですか?」と尋ねてきました。「私が日本語を勉強していて、犬という言葉が出てくるときは、良い意味で使われています。それで、間違っていませんか?」。私は、すぐに返答ができませんでした。(犬猿の仲・犬も歩けば棒に当たる)とか、犬にまつわることわざが頭に浮かんだからです。でも、日本で彼が今まで耳にした犬という言葉は、例えばかわいい犬とか子犬などで、イメージのいい動物という印象があったようです。私は、彼が知りたい犬という言葉がどんなときに使われたのか知りたかったので、そのシチュエーションを聞きました。すると・・・
「今日は会社で会議がありました。その時部長が、会議中にしゃべっていた外国人に対して、『犬みたいだ』と注意したのです。私の国では犬という言葉はとても悪い言葉で、それを聞いた外国人はみんな怒りました。」というのです。私が、日本語に例えるとどのようなことばになるのか聞くと、彼が言うには、「バカとかマヌケとか価値がない」だそうです。注意した彼の会社の部長さんは、ただ「うるさい」と注意したかっただけで、何も「間抜けや価値がない」とか人間性を否定するようなことを言っていたのではないと思うのですが・・・。
まさに、習慣・文化の違いから起こった出来事!!!ではないでしょうか。その青年にそのように伝えたところ、、、「そのように部長もいいました」と答えるのです。彼は会議が終わった後、何か腑に落ちず、直接部長にどうして犬という言葉を使ったのか、中国では犬とは悪いイメージを連想させることなどを、話に行ったのです。すると部長さんも、外国人のみんなが怒っていた訳を理解し、そして、そこでは終わらず、外国人のみんなに謝罪したというのです!!!
私はこの話を聞いて涙しました。ささいな一つの言葉ですが、お互いがお互いの文化を理解し合って、尊重し合う、この積み重ねが真の国際理解と国際交流に繋がります。そして、もしその青年が部長に話に行かなければ、部長もみんなも理解しないまま終わっていたでしょう。日本に来て必死に勉強した日本語で、上司にぶつかっていった勇気に感動します。さらに、部長さん。青年の話を平等の立場で聞いて下さり、温かい心と思いやりを感じました。また、直接謝罪してくださったことで、本当にお互いが分かり合えたと思います。部長さんの「こころ」を感じ、これこそが国際交流だと見に沁みましたので、私からも感謝いたします。
そして、その青年は最後にいいました。「日本は私の第二のふるさとです。日本で過ごした日々は、人生でとてもいい経験になりました」。
帰国まであと数カ月の日のことでした。。。 おわり
~ Episode1 ~
『こころ温まるストーリー』
10月に入ったある日、ある外国人の青年が事務所にやってきました。よく顔を見せに来てくれるのですが、その日は何か伝えたいことがある様で、私を待っていました。いつものようにたわいもない話をしていると、その青年が「日本で犬とはどんな意味ですか?」と尋ねてきました。「私が日本語を勉強していて、犬という言葉が出てくるときは、良い意味で使われています。それで、間違っていませんか?」。私は、すぐに返答ができませんでした。(犬猿の仲・犬も歩けば棒に当たる)とか、犬にまつわることわざが頭に浮かんだからです。でも、日本で彼が今まで耳にした犬という言葉は、例えばかわいい犬とか子犬などで、イメージのいい動物という印象があったようです。私は、彼が知りたい犬という言葉がどんなときに使われたのか知りたかったので、そのシチュエーションを聞きました。すると・・・
「今日は会社で会議がありました。その時部長が、会議中にしゃべっていた外国人に対して、『犬みたいだ』と注意したのです。私の国では犬という言葉はとても悪い言葉で、それを聞いた外国人はみんな怒りました。」というのです。私が、日本語に例えるとどのようなことばになるのか聞くと、彼が言うには、「バカとかマヌケとか価値がない」だそうです。注意した彼の会社の部長さんは、ただ「うるさい」と注意したかっただけで、何も「間抜けや価値がない」とか人間性を否定するようなことを言っていたのではないと思うのですが・・・。
まさに、習慣・文化の違いから起こった出来事!!!ではないでしょうか。その青年にそのように伝えたところ、、、「そのように部長もいいました」と答えるのです。彼は会議が終わった後、何か腑に落ちず、直接部長にどうして犬という言葉を使ったのか、中国では犬とは悪いイメージを連想させることなどを、話に行ったのです。すると部長さんも、外国人のみんなが怒っていた訳を理解し、そして、そこでは終わらず、外国人のみんなに謝罪したというのです!!!
私はこの話を聞いて涙しました。ささいな一つの言葉ですが、お互いがお互いの文化を理解し合って、尊重し合う、この積み重ねが真の国際理解と国際交流に繋がります。そして、もしその青年が部長に話に行かなければ、部長もみんなも理解しないまま終わっていたでしょう。日本に来て必死に勉強した日本語で、上司にぶつかっていった勇気に感動します。さらに、部長さん。青年の話を平等の立場で聞いて下さり、温かい心と思いやりを感じました。また、直接謝罪してくださったことで、本当にお互いが分かり合えたと思います。部長さんの「こころ」を感じ、これこそが国際交流だと見に沁みましたので、私からも感謝いたします。
そして、その青年は最後にいいました。「日本は私の第二のふるさとです。日本で過ごした日々は、人生でとてもいい経験になりました」。
帰国まであと数カ月の日のことでした。。。 おわり
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