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ようこそ加西市国際交流BLOGへ! 加西市には約800人の外国人の方がお住まいです。 国籍にとらわれず、お互いを理解しながら、国境を越えたつながりがたくさん生まれますように★★★ そんな思いを込めて活動している事務局からのインフォメーションをお届けします。(^ー^* )
2019/11/19 (Tue)
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2013/03/12 (Tue)

~ episode3 ~
 
 
  【 ことば - KOTOBA - 】

 毎週週末になると、加西市のNPOや市民団体がボランティアで行っている日本語教室に通う外国人の方々の姿をよく見かけます。事務局前のフリースペースや図書館の自習机でも、休みの時間を利用して、毎週熱心に日本語の勉強に励んでいらっしゃる外国人の姿を見かけます。外国人の皆さんだって、もちろん平日はお仕事されています。週末は自由な時間をゆっくり過ごしたいだろうと思うのに、休みの日は勉強と決まったように、日本語教室の時間も含め、それも朝から晩までみっちり勉強されています。特に、日本語能力試験など目標を持って勉強している方が多いみたいです。
 
 私もそんな外国人の方から、日本語の問題について質問されることがあります。問題の形式は、私が学生時代に受験勉強でよくみた英語の問題形式に似ていて、語彙・文法・聴解・読解がありました。日本語の問題だから、日本語を母国語とする私は余裕!と思っていたのですが、、、読解なんて、日本人でも難しいような内容の文章で、経済学がテーマだったり、心理学がテーマだったり、小説を取り上げた内容だったりと、ん~とうなってしまうような問題ばかり。でもよく考えてみると、私たちが学生時代、英語の長文読解も専門的な内容の文章が多かったな~。それでも、よく勉強されている外国人の方は、この文章がなかなかおもしろいとか、この意見に賛成だとか、それなりに楽しんで問題を解いているようでした。楽しみながら勉強できるのが一番!
 
 のんびりと構えていた私に、外国人の方が文法の問題を質問してきた時のことです。( )に当てはまる適当な言葉を選びなさい。という問題。選択肢が4つありました。問題に目を通すと、あれっ、えっ、どれが正解??? 選択肢の内2つは難なく除外したのですが、残りの2つ、どちらを当てはめても正解なんだけど・・・。
 
 するともう一問。これはどれが正解ですか?と尋ねられた私。問題はというと、(皆さんも考えて下さい)
問)あの映画は人気があるので、入場券を買う人がたくさん(    )。
①整っている ②並んでいる ③あふれている ④参加している
これは簡単!!!と私は意気込んで「答えは②だよ」と。尋ねてきた外国人の方の顔を見ると、全く納得できない様子。「どうしてですか?私は③だと思います」。私は、そう言われると③かも・・・ って、一瞬頭をよぎったのですが、いやいや惑わされてはいけない。それじゃ、いっしょに考えましょう!と言って、絵に描いて説明してみました。「ここに映画館があります。ここで券を販売しています。それで、たくさんの人が券を買うためにここで待っています」という具合に。そこで、突然彼が「えっ!!!これは人ですか?」と私の絵を指して言いました。それは、一列になって順番を待っている人を描いたものだったのですが、どうしてそんなに不思議??? 彼が続けて言うには、「私の国では、何かを待っている時、このように一列になって待つことはありません。みんなバラバラに広がって待っているだけです。日本では一列になって待つのですか?」。「そうですよ」と答える私に。「それでわかりました。答えは②の並んでいるか~!」。彼は、選択肢の①~④の全ての意味は理解していました。文章を読んで状況を思い浮かべると、彼の国ではもちろん③のあふれている。だったんですね!
 
 日本語を学ぶためには、語彙・文法などの問題を解くだけではなく、日本の文化の知識が必要ということを、改めて認識しました。それは、日本語に限らず全てのことばに当てはまることだと思います。そして、私たちは日本語を教える際、外国人に日本の文化を意識することを強要するだけでなく、一人ひとりの文化も知ること、共有することが必要であることも。そうすることで、ことばの伝え方も受け取り方も変わってきます。
 今まで単なる日本語の勉強と思っていましたが、日本語を教えるということは、日本の文化を外国人に教えていることに繋がっているのかもしれません。
 国際交流・国際理解に必要なこと。国籍や民族で簡単に境界を引いてしまうのではなく、個々の文化を理解し合あうというのは、ことばの学習、理解にも同じことが言えるんですね。
 今これを読んで下さっている皆さまが、もし外国人の方と接する機会があれば、『ことばと文化』の関係を頭の片隅にでも覚えておいて頂けたら、今までとは違った発見や心の交流ができるかもしれません。
 
おわり
 

 










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2012/10/30 (Tue)
~ Episode2 ~

 【つながり -TUNAGARI- 】

 以前ブログでも報告しましたが、9月に『外国人による日本語スピーチコンテスト』を開催しました。コンテストでは4カ国9名の方によるスピーチが披露され、それぞれの思いがてんこ盛りのスピーチ内容に魅了されました。
 ご来場下さった方はご存知ですが、コンテスト終了後に開かれた『模擬店交流会』ではコンテストの表彰式が行われました。今回表彰されるのは、上位3名とオーディエンス賞の1名です。発表の時間が近づき、審査結果をドキドキしながら待っていた私たちの前に登場したのは、もちろんコンテスト出場者9名なのですが・・・なんだか様子がちがいます!そこで見た姿は、あれーっ、日本人???と一瞬。『きもの-kimono-』姿での登場でした!
 
 今回のコンテストでは、当日の運営に携わり、お手伝いをして下さったボランティアさんの活躍もありました。そして、『模擬店交流会』でもまったくのボランティアとして、一つの催しを提案して下さった市民の方がいらっしゃいました。その催し物内容は~きものの着付け~で、外国人の方々に日本文化に触れてもらいたい。着ものを着る機会もめったにないだろうから、自分が持っている着ものと着付けもできるので、この機会に着てもらいたいという提案でした。用意してくださったのは、着物類一式。女性だけでなく、男性用も、袴も、手作りの草履まですべて自前でそろえて下さいました。そして、当日・・・

 表彰式にきもの-kimono-を着ると思っていなかった出場者の皆さんに、「着ものを着てみませんか?」とたずねると、「着もの着たいです!」という声がたくさんあがりました。それから、出場者の皆さんはたくさんの着ものの中からお気に入りを見つけて、着付けルームに入っていきました。短時間で一度に大勢の着付けをするのはとっても大変。時間が押し迫り、ようやく表彰式場へ。コンテストが終わり、晴々とした表情で着物に身を包んだ堂々とした姿がとても立派でした。

 ~きものの着付け~をして下さった市民の方も、表彰式に立つ彼らの姿を見て、「みんなよく似合っているね」と嬉しそうに言われていました。そして、数日後のこと・・・

 事務局にその市民の方がお見えになり、手には一通の手紙が。お話をうかがうと、コンテストの日、ある外国人の方がとっても着ものが気に入っていたので、コンテストのご褒美として、着ものをプレゼントしたということでした。すると、思いがけなく数日後にその外国人の方から一通の手紙が届いたそうです。そこには、しっかりとした日本語の文章で、着ものをプレゼントしてくれたことへのお礼の気持ちが書かれていました。受け取った市民の方は、とてもうれしそうに手紙を見せて下さり、私たちも自分のことのように喜びました。ん~、なんかこういうのが国際交流だな~、と実感。イベントでの出会いが、人と人との心をつなげ、地域のどこかで国際交流が芽生えているなんて、ほんとうにステキです!

 お手紙を受け取った市民の方は、その後すぐに返信をしたそうです。また最近では、お家に招待したり、交流が続いていて、「日本のお母さん」と呼ばれているようですよ。

 加西市は国際交流をはぐくんでいます。。。    おわり
















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2012/10/12 (Fri)

~ Episode1 ~

 『こころ温まるストーリー』

 10月に入ったある日、ある外国人の青年が事務所にやってきました。よく顔を見せに来てくれるのですが、その日は何か伝えたいことがある様で、私を待っていました。いつものようにたわいもない話をしていると、その青年が「日本で犬とはどんな意味ですか?」と尋ねてきました。「私が日本語を勉強していて、犬という言葉が出てくるときは、良い意味で使われています。それで、間違っていませんか?」。私は、すぐに返答ができませんでした。(犬猿の仲・犬も歩けば棒に当たる)とか、犬にまつわることわざが頭に浮かんだからです。でも、日本で彼が今まで耳にした犬という言葉は、例えばかわいい犬とか子犬などで、イメージのいい動物という印象があったようです。私は、彼が知りたい犬という言葉がどんなときに使われたのか知りたかったので、そのシチュエーションを聞きました。すると・・・
 
 「今日は会社で会議がありました。その時部長が、会議中にしゃべっていた外国人に対して、『犬みたいだ』と注意したのです。私の国では犬という言葉はとても悪い言葉で、それを聞いた外国人はみんな怒りました。」というのです。私が、日本語に例えるとどのようなことばになるのか聞くと、彼が言うには、「バカとかマヌケとか価値がない」だそうです。注意した彼の会社の部長さんは、ただ「うるさい」と注意したかっただけで、何も「間抜けや価値がない」とか人間性を否定するようなことを言っていたのではないと思うのですが・・・。
 
 まさに、習慣・文化の違いから起こった出来事!!!ではないでしょうか。その青年にそのように伝えたところ、、、「そのように部長もいいました」と答えるのです。彼は会議が終わった後、何か腑に落ちず、直接部長にどうして犬という言葉を使ったのか、中国では犬とは悪いイメージを連想させることなどを、話に行ったのです。すると部長さんも、外国人のみんなが怒っていた訳を理解し、そして、そこでは終わらず、外国人のみんなに謝罪したというのです!!!
 
 私はこの話を聞いて涙しました。ささいな一つの言葉ですが、お互いがお互いの文化を理解し合って、尊重し合う、この積み重ねが真の国際理解と国際交流に繋がります。そして、もしその青年が部長に話に行かなければ、部長もみんなも理解しないまま終わっていたでしょう。日本に来て必死に勉強した日本語で、上司にぶつかっていった勇気に感動します。さらに、部長さん。青年の話を平等の立場で聞いて下さり、温かい心と思いやりを感じました。また、直接謝罪してくださったことで、本当にお互いが分かり合えたと思います。部長さんの「こころ」を感じ、これこそが国際交流だと見に沁みましたので、私からも感謝いたします。

 そして、その青年は最後にいいました。「日本は私の第二のふるさとです。日本で過ごした日々は、人生でとてもいい経験になりました」。

 帰国まであと数カ月の日のことでした。。。     おわり




















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